詩の投稿サイト poecs

poecs ではブログ感覚で詩を投稿して、みんなに公開することが出来ます。コメント&トラックバック機能を使えば利用者同士の交流や、外部ブログとの連携も可能です。

ログイン / ユーザー登録をする / パスワード再発行

ログインフォーム
ユーザー登録をする

リングノート

ぼくのリングノート

手帳をいっぱい持っている。
このリングノートも扉のところに3つの住所が書いてある。
入っているカバン毎に、
引き出しから入れた雑多な順番に出て来るメモ帳。
書き終わらないのは何故だろう?
このノートは僕の転勤に付き合って3ヶ所も渡り歩いてきた。
書き込んだボールペンや万年筆を何本も知っている。
今日は風が強い日で窓の外は梢が風に揉まれて揺れている。
リングがよれよれになったこのノートは、
いつも僕と一緒に窓側の席に座って外の景色を見て来た。
移り住んだ3ヶ所について思い出しても笑ってしまうけど、
同じようにふらふらと独り街を彷徨(ウロ)いていた。
でも、これで終わる。
このリングノートは最後のページになって終わってしまった。
最後にこの詩を書いて終わりにします。

いつもの席のいつもの仕草

今日もまた
窓硝子に映った自分を見て、
少し微笑んでみせる。

いつもの挨拶
いつもの仕草、

駅前の喫茶店の指定席、
リングノートにボールペン、
考え事のスタートの決まり事。

でも今日のぼくは
少しふてくされていて、
窓に映る自分も不格好だ。
もともと太った姿だけど、
まったく
今日は乗り気がしないよ。
ペンの走りも湿りがち。

窓の向こうに君の姿でも見えないかな?

いつもの席の
いつもの角度、

改札口の見える席で、

いつもの挨拶
いつもの仕草、

君は映っていないけどね。

  • RSS Feed
  • Save this page to del.icio.us