四年前の四月十九日の早朝
母からの電話で
父が入院する病院に駆けつけた
すでに 父は息をしていなかった
「父が亡くなった(嘘だろう)
不死身だと思っていた父が亡くなった」
私の瞳から涙が溢れてこぼれ落ちたのは
何故だろう
私が小学生の頃ドライブが好きな父は
体が不自由な祖母を
おんぶして車に乗せて
休日の度に車を走らせた(でも)
父の思い出はとてつもなく痛い拳骨だ
父の仕事の関係で私達も大分に来た
身も心も弱かった私は
反発しても反抗することが出来なかった
偉かった父に
親孝行らしきことはしたことが無かった
父が弱くなってからやっと親孝行をした
強くなった私 弱くなった父
お互いにもっと前から溢れる気持を
何故に ぶつけ合わなかったんだろう
今日も父の遺影に手を合わせる合掌礼拝









阿刀田 高氏
父は直木賞作家の「阿刀田 高」氏に、
似ています。