柔らかく鼓膜を侵す貴方の歌声。
魂を刻んで熔かした昇華寸前の音色は
きっと
此処に在る
一番天に近いもの。
どうか掬い上げて。
一瞬でいい。
その喜びを頼りに僕は
どうしようもなく地を這いずる心が
舞い上がる為の力をいつか手にするから。
鋭く鼓動を打たせる貴方の抒情。
心を限界まで絞った凝固寸前の言葉は
きっと
此処に在る
一番核に近いもの。
どうか地に着かせて。
一瞬でいい。
その確かさを頼りに僕は
どうしようもなく漂い縺れる躯が
立ち上がる為の力を必ず手にするから。
ぽっかりと口をあけた淵から
際限なく湧き上がる昏い色に、
それでも貴方が
此処にいる事を諦めない事実を
僕は希望にしていたい。
もうすぐ強い風が吹いて
またすぐ強い雨が打って
がむしゃらに地を走り回った僕に
きっと何度も
嘘みたいな
青空が降る。
そして何度も
泣きたいほど
貴方の
歌が降る。
永く永く、
深く。








