恋は風船
いつのまにか胸の中に
気づけばどんどん膨らんで
切なさにしぼんで
嬉しくてもっと膨らんで
取り返しがつかなそうなくらい
大きくなって
何時だってはち切れそうで
その大きさに胸を苦しめてる
私は恋の風船
もしも貴方を愛しすぎて、
恋は風船
いつのまにか胸の中に
気づけばどんどん膨らんで
切なさにしぼんで
嬉しくてもっと膨らんで
取り返しがつかなそうなくらい
大きくなって
何時だってはち切れそうで
その大きさに胸を苦しめてる
私は恋の風船
もしも貴方を愛しすぎて、
道行き
すれ違い
行き交う人々の中に
貴方の幻をみるが常
目をとじれば
薄霞のように甘くかぐわしく
貴方の香りと想いが
広がっていくこの身体
どうしようも無いくらい
愛おしさと切なさが身体を苛む 蝕む
ふと零れるつぶやきは
いつも脳裏を巡って、
ここは魔界だ
暖かな幸福ですっぽりと僕を覆いつぶそうとしている
甘い誘惑で 僕を捕らえてしまおうと
こんなところ
早く抜け出さなければならないのに
頭では分かっているというのに
体が言うことを聞いてくれない
なんて恐ろしい場所だ
ここは魔界だ
ああ
鏡と鏡の狭間
無限の彼方へと身を委ね
溜め息と共に眼を伏せる
ひろがる
ひろがる
何処までも 限りなく
ほんの一瞬のうちに
世界は千にも億にも増える
ああ
なんて淋しくつめたい世界
私は永久に
目覚めずに
この迷宮で彷徨いつづけるさだめ
しずかなところ なのですね
絵画のような 晩ですね
三日月は 地面をそろそろと引っくりかえし
濃紺の空には 銀砂が撒かれたような星たち
池の中の月は はかなく揺らめいて ゆらめいて
夜のかおりで満ちる岸辺で
黒ではない
濃すぎる灰色の空
重々しい冷たさだ
水のような雪だ
ぼたりぼたり
積もらずに
落ちたものからアスファルトに溶けていく
雪だ
暗い空に
星のひとつも見当たらず
鬱々鬱々
よどんだ冷たさだけが
脳天から指先から爪先からしみていく
身体も心もなにもかも
今、どこかで誰かかが死んだ
私はインスタントコーヒーを飲みながら
テレビを見つめる生けるひと
テレビの中のキャスターは
仮面の笑顔で
話し続けている
小鳥のさえずりは楽しそう
私は立ち上がりパジャマを着替える
大好きだった少女マンガの主人公が
強烈電流
失神経て昇天
感覚麻痺
紅いクチビル
破滅への屈曲線
天国へと続く螺旋階段
高層ビルのど真ん中
空中にぽっかりと
昇ろうとした天使は
呆気なくFELL…
人込は全て
化物の群れ
絶対完全完璧足る証拠は
アタシの瞳の中に
再確認致しましたの
唯一かわいい
それは
着飾った女
光り輝く装飾品
色とりどりの花
飾らないひと
砕け散ったダイヤ
枯れかけた花
優しいひと
手編みの絹のレース
若葉に伝う朝露
ある人が美しいと賞賛したものに
ある人はなんて醜いと目を背ける
美しさとはという定義に
誰が答えを見出せよう
無機質な部屋に
飾られた花
何もかもが
色褪せて見えてしまう
自分で自分が
怖くなる
どれだけ愛しても愛されても足りない
偽ってでもいいから私を満たして
掻き抱いて狂わせて
あなたと共に
地獄に堕ちて
業火に焼かれ
抱き合ったまま死ねたら
私はそれで幸せ?
枯れかけた紅いダリアの花弁が
はらり はらり
溜め息をつく様に
澄んだブルーのガラスの窓から
夜の色と月光が降りそそぐ
月光に照らされた幼い顔は
悲しい微笑みに彩られる
ひとつ、ふたつ、
花弁を数えただ息をして過ごす日々
あぁ
『この花弁が、全て、
あと少しで終わる
嬉しく、悲しい
楽しく、淋しい
美しく、醜い
12の月
微かに響く除夜の鐘
静かな夜更けに
心洗われて
穏やかに
終える 私の一年
嬉しいことも
悲しいことも
楽しいことも
淋しいことも
美しいものも
醜いものも
嗚呼どれだけ沢山の
思い描いていた楽園は何処へ行った
独裁者は同じことだけを言い続けている
息をすると死ぬんだ 有害毒素に蝕まれて
土地は荒廃を免れた
人の心は荒みきった
絶対的遮断空間
巨大圧力 警告が鳴り響く
四次元世界にのまれた仲間達
ひたすらに
古臭い拳銃を撃ち続けても
いつの日か
振り返ってみれば
もう痛まぬ傷になっている筈と
自分を慰めて
取り返せない 失ったものの大きさに
今更気づく なんて
今どれだけ声を枯らして叫んでも喚いても嘆いても
二度と戻ってこないものなのに
振り返っても意味がないのに
あるのは進まなくてはならない
氷みたいな風
喉通り抜けてハッカのようね
澄んだ星空 見上げて
どうすれば良かったのかな
どうしたら泣かないで済んだの
ばかみたいに溢れてくる涙
今までありがとう、だいすき、でもバイバイ、
本当にだいすきだったそれだけは本当