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snowkidのノート

雨のあと

小さな体に想いを抱えて
あたなの居る駅へ

車窓に流れる景色のように
思い出が頭を巡る

改札の向こうに 手を振るあなたがいて
大きな鞄を引きずり 駆け寄るわたし

車で向かう先は
今のあなたが多くの時間を過ごしている場所

校舎の合間から見える藍色は
わたしの知らない夜空

Photograph

幸せの瞬間

シャッターを押した

 
写真の中に閉じ込めた

君の笑顔

 
くしゃっとして少しブサイクなところが

とてもかわいい

 
ハイキー気味に写し出されたその写真は

君のはしゃいだ感じがよく出てる

 
幸せを閉じ込めたはずなのに

写真を見るたび移らぐ

 

手のひらの中に

ずっと一緒にいたい

そう思うと

何も言えなくなる

 
ずっとはないよ

そう言われると

何も考えられなくなる

 
ずっと想っていた

ただ

ずっと好きでいたかった

 
つないだ手のひらの中には

小さな終止符

 
終止符を握りしめたまま

私を抱き寄せるあなたは

蟬空

何年もの間

暗い土の中で何を思っていたのだろうか

 
何を夢見て

土から這い上がり

空に向かって一歩ずつ進むのか

 
自分を守る

鎧を脱ぎ捨て

無防備な軟らかな体を風に晒す

 
生存権を主張するかのごとく

狂ったように鳴き

空から空へと飛び移る

 

灰色

白いえのぐ

黒いえのぐ

パレットの上で

混ざり合う

 
黒が白を汚したのか

白が黒を侵したのか

そんなことはどうでもいい

   
ただゆっくりと溶け合いたい

あなたとグレーな世界を創るの

白黒のない曖昧な世界を

15秒の奇跡

鳥たちが騒ぎ立てる

なぜ逃げたと

 
木々は責め立てる

意気地なしと

 
背中から聞こえた「ただいま」

振り返るのが怖くて

忙しい振りをした

 
雲を抜けて会いに来てくれたあなたの

くたくたになったジーンズしか

見ることが出来なかった

 

トビラ

暗く 長い 廊下のむこうに

扉がひとつ

ずっと 開くのを待っていた

 
扉に一筋の光が差し込み

ゆっくりと開く

瞬時に光は解き放たれ

暗黒を包み消す

  
その眩い光の中にあるものは

わたしがずっと待っていたもの

 
おかえりなさい

空の下

貴方に
       あいたい

何回願えば
       あえるの

貴方の
       なまえ

呼んでも
       こない

出るのは
       なみだ

空を
       みあげて

瞳を
       とじる

瞼に映る
       あなた

溢れる

女と積木

女はなぜ

ひとつひとつ重ねて来た積み木を

ある日突然

崩してしまうのか

 
あと一つ積めば

積木のお城が完成して

王子様との幸せな生活が待っていると

分かっていながら

これまで築いて来たすべてを

跡形もなく破壊してしまうのか

 
散らばった積木を拾い集め

たしかなこと

たしかなこと

それは

あなたの声が好きだということ

 
たしかなこと

それは

あなたの真剣な眼差しが好きだということ

 
たしかなこと

それは

あなたのちょっぴりドジなところが好きだということ

  
たしかなこと

それは

あなたが必要だということ

 

最後のワガママ

手をつないで

おしゃべりして

見つめ合って

笑って

ごはん食べて

おいしいねって言って

アイス半分こして

おさんぽして

頬に手をあてて

キスして

抱きしめて

明日を一緒に迎えたい

私達の間に永遠がないなら

最後のワガママは叶えてくれるよね

ね?神様

甘いお菓子

離れていても
心はいつも傍にいてくれた

辛い時はそっと抱きしめてくれた

この甘いお菓子を
少しずつ食べて
私は笑顔を取り戻した

甘いお菓子はあと一口しか残っていない

これを食べたら私は一人きり

また暗くて哀しい世界に戻ってしまう

それを分かっていながら

コーヒーください

肌寒い夜
コーヒーの香りが鼻をくすぐる

顔を上げると
ぼわんと電球の灯る喫茶店

仕事帰りに2人で来ては
閉店までお喋りしたっけ

本当はコーヒー苦手なんだけど
コーヒーを飲みながら夢を語る
君の無邪気な顔をずっと見ていたくて
言わなかった

君と過ごす時間は短くて

虚偽の刻

時計の歯車が狂い
偽りの時間を刻む

 
直す気力さえ起きず
虚しい時間が過ぎる

 
あの日
あなたとの時間を刻むのが怖くて
自ら歯車を外した

 
狂った時計は
あなたのことを忘れるため
別の時間を刻み始めた

 
平穏な日々をチクタク数え
忙しなくチクタク働く

 

優しい嘘

森が深藍に染まる頃

足音だけが響く散歩道

 
2つの足音

小さい音が大きい音を追いかける

   
何を話そうか

いっぱいありすぎて

言葉がでない

 
 
すべてのものが眠りの藍海に沈む頃

二人だけの散歩道

 
時間はゆるりと漂い

小さい音は大きい音に並ぶ

 

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