詩の投稿サイト poecs

poecs ではブログ感覚で詩を投稿して、みんなに公開することが出来ます。コメント&トラックバック機能を使えば利用者同士の交流や、外部ブログとの連携も可能です。

ログイン / ユーザー登録をする / パスワード再発行

ログインフォーム
ユーザー登録をする

けいのノート

ノート

虫食いだらけの古いノートが見つかった
私の幼い頃の誰かのノートだ
私のセピア色した写真が貼ってあった
フーン可愛かったんだね小さい頃の私
そのノートの持主は
多分、私を可愛がってくれたんだね
名前は書いてあるけど私の知らない人だ
昔、我が家は生活に困っている

ノート一冊

虫食いだらけの古いノートが見つかった
私の幼い頃の誰かのノートだ
私のセピア色した写真が貼ってあった
フーン可愛かったんだね小さい頃の私
そのノートの持主は
多分、私を可愛がってくれたんだね
名前は書いてあるけど私の知らない人だ
昔、我が家は生活に困っている

名医

ある名医が今まさに最期の時をくぐりぬけよう
としている
名医といっても虚飾に満ちたいわゆる名を
馳せた名医ではない
名医は痩せて皮膚には老人斑と皺が目立つ
かつて黒かったその瞳はもう白濁している
名医は自分の今の状況をはっきりと
把握している

愛されない

美しくないものは愛されない
可愛くないものは愛されない
醜いものは愛されない
皆に嫌われるものは愛されない
皆に害を与えるものは愛されない
飽きられてしまうものは愛されない
面倒がられるものは愛されない
あまりにも手がかかるものは愛されない

葡萄

たわわに実った大きな葡萄
もうそろそろ秋なんだね
秋の夕暮れは寂しいけれど
自然の恵みはそれを打ち消してしまうほど
見事に美しくそして美味しそうに実っている
葡萄よ
お前も愛されて育ったんだね
お前を可愛がってくれたおじさんの
汗や手の皺(しわ)が目に浮かぶ
一口頬張ると

今日は良い日

旧友の訪れは
私の凍った心を少しずつ少し
融かして(とかして)くれた
今日は良い日
今日は良い日
せっかく融けた心の水が
凍りませんように
ずーっと融けた水のままで
いられます様に
旧友とはありがたいものだなあ
今日は良い日
今日は良い日

ネコ次郎が死んだ

夜になってもネコ次郎が帰ってこない
いつも三分くらいで帰って来るのに今日は帰って来ない
私は居てもたっても居られない
パジャマ姿のままネコ次郎を探しに出かけた
もうどれ位歩いているんだろう
過ぎゆく時も忘れ
私はネコ次郎を探す
その時私は急にめまいがして

風がささやく

風が囁いた(ささやいた)

もうすぐ秋だよって

珍しく心地よい風が吹いて

私に囁いた

暑いのも、もうおしまい

もうすぐ、秋だよ

僕は秋の国からやってきた風の申し子さ

私は黙って風の申し子の話をじっと聞く

秋がもうすぐやって来る

秋がもうすぐやって来る

駐車場から発進する車の音がした

これからどこへ行くのかな

家族旅行か

ショッピングか

それとも愛する人の急な死のため

わからないねー

間違っても

地獄行にはならないでね

そして見知らぬ人を天国行きにもしないでね

飲酒運転なんてしないでね

ご用心  ご用心

無邪気という事

人のこころは移り気だ

あんなに愛し合った二人が憎しみ合って

別れたり、殺人事件になったりする

あんなに ママ、ママって懐(なつ)いていたのに

歳寄りになったら姥捨て山

挙句の果てが老人の自殺か

アーア、嘆かわしい(なげかわしい)ね
いつも変わらないのは

腕白盛り

相棒のおチビはゲームが大好き
六才だけどゲームに出てくる文字は殆んど
読んでしまう
今日も今日とて私の部屋に何気なくやってくる
二人で話し合ってどのゲームにするか決まった
一戦交える前に咽喉を潤すことにした
だが私の冷蔵庫には野菜ジュースしかない

まったく最悪

先週も先々週も土曜日は大凶だ
先々週は死にたくなって救急車で精神科へ
先週はおチビと遊んでいて足を骨折して
全治二か月、まったくついてない
何でこんな風になるんだ
好きなジム通いも二か月以上先まで
できなくなった
さては お前 魔王よ お前の事を

虚像と実像

昔に遭いたいときは家から5~6分の居酒屋に行く
何故かって?
そこのマスターもママも今はいない父の事を
よく知っているからだ
父は職人が百人くらいの会社を経営していた
そこの居酒屋のすぐ傍(そば)に父の会社があった
そこの居酒屋に通う地元の中高年の人たちは

お坊ちゃまの変遷

あの頃可愛かった僕がもうすっかり大人です
私と妹が夏休みになると庭の縁側に寄り掛かって
今か今かと待っている
家に車が止まるとすぐに私と妹はまだ三才位の僕を
迎えに行った
本当に可愛いかったんだよ~
お店に連れて行くと「アーラ可愛い子だね」と必ず
言われた

怒り

天が怒っている
閃光を放ちゴロゴロと音を立てて天が怒っている
CO2がどんどん増えて緑がへって往く地球に
天が怒っている
閃光を放ちゴロゴロと音をたてて天が怒っている 人間が自然の
生態系を平気な顔して破壊してゆくから天が怒っている

  • RSS Feed
  • Save this page to del.icio.us